日本ではあまりイメージがありませんが、中国のXiaomiは、スマートフォンだけではなく、テレビをはじめとするディスプレイも多く手がけるメーカーです。そして4月15日に日本でリリースしたのが、「Xiaomi 曲面ゲーミングモニター G34WQi」(以下、G34WQi)。実に今どきのスペックで、3万9800円というチャレンジングな値付けをしてきました。
このモニターが実に今どきな仕様であるのは、なにも高リフレッシュレート対応で、湾曲型のウルトラワイドスクリーンなゲーミングモニターであるというだけはありません。ビジネス用途でも、十分に今どきといえます。
コロナ禍を経て、在宅ワークやオフィスでもノートPCにディスプレイを追加している人も多いかと思います。その理由としては、ビデオ会議をしながらドキュメントを見たり、修正したりといったことや、メインで作業中している画面以外にも常駐させた方がいいアプリが増えていること。そして、そこに生成AIの使用頻度が増えていくことなども挙げられます。特にWindowsでは、今後Copilotもますます画面の右側に表示させたままになっていくはずです。
そうなってくると、主にゲームや映画鑑賞を目的として出ていたアスペクト比が21:9のウルトラワイドディスプレイは、これまでの16:9のディスプレイ以上に画面を横に広く使うことができるため、ビジネス利用でも有効になってきます。
ただ、このときに問題になってくるのが、21:9のディスプレイと16:9のディスプレイでは、インチ数におけるサイズ感が異なってくるという問題です。ちょっと分かりにくいと思うので、整理します。
お分かりでしょうか。それまで16:9のディスプレイを使っていた人が21:9のディスプレイに切り替える場合、ワンサイズ上にしても、縦方向の長さはまだ足りないのです。
これを理解しておくと、今回のXiaomiのモニターがなぜ34インチに設定されたのがよく分かります。そう、16:9のディスプレイで27インチのものを使っていた人が、21:9のディスプレイに切り替えた時、過不足なく感じることができるのが、ちょうど34インチなのです。
そして、3万9800円という価格は、同等レベルのスペックの場合、他社製品だと27インチになる価格帯。なんともうまい値付けです。
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